こだま国際特許商標事務所

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店名と商標出願のタイミング①

店名と商標出願のタイミング①

 よく聞かれる質問に、「お店の名前の商標はとったほうが良いの?」があります。

 結論からすると、「保険と考えて、とっておいたほうが良い」です。その理由は以下です。。。

 お店の名前について商標権を取ろうとする場合、店名とともに、レストラン等の飲食店であれば「飲食物の提供」を、物品を販売する場合は「(その物品)の小売」を、それぞれ権利範囲となるサービスとして出願します。

 つまり、店名は商標権によって保護されます

 では、仮に、「自分(相談者)は権利を主張しないから商標はとらなくてもよい」と思っており、出願もせず、調査もしなかった、としましょう。

 でも、誰かは、その店名について、商標権を持っているかもしれないし、商標権を取得するかもしれません。

 そして、誰かが商標権を持っていたとします。

 その商標権者が、自分(相談者)が使っていること知った場合、どうするでしょうか。放っておいてくれる可能性もゼロではありませんが、当然、警告をしてくる、というわけです。

 特に、今はインターネットが発達しています。例えば、千葉県内でラーメンを食べたい、と思ったとしたとき、どうやってお店を探しますか?

 例えば「食べログ」のようなサイトを検索しますよね。つまり、今は、一つのサイトで簡単に、全国の店名やメニューを検索することができてしてしまうのです。

 そして、商標権者が登録している商標と同じ店名(相談者の店名)が、商標権者の店名より上位にランキングされていたらどう思います? そうですね、「けしからん」と思いますよね。つまり、当然、警告をしてくる、というわけです。これはインターネットの発達で、より顕著となっています。

 こうなってくると、「自分(相談者)は権利を主張しないからOK」というわけにはいかなくなります。店名を変えて、損害賠償を請求されることになります。

 そして、この警告への対応費用や労力(店名の変更、看板の廃棄・作り直し、弁理士や弁護士の専門家費用)は、非常に高くなり、出願のために必要な料金よりも高くなります。もちろん、お客さんに対する信用問題も非常に大きいです。軽く数十万円、下手すると百万円を超えますよね。

 ですので、この費用が掛かることを考えれば、上記より低い費用の商標登録出願を行っておくことが、保険としても重要だということです。

 この点は非常に重要なことですので、繰り返しお話することがあるかもしれません。

 そして、次は、その出願のタイミングのお話になります。(つづく)

 

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