所長に起きた出来事や思ったことをつづります
所長つれづれ
今日のできごと
関東地方発明表彰
今年も関東地方発明表彰が開催されました。今年は山梨県甲府市の「ベルクラシック甲府」でした。年に一度の大イベントです。なお、このイベントの関東圏には、1都6県だけでなく、新潟県、静岡県、長野県が入っています。
ただ、コロナの影響もあり、各受賞1件につき受賞者1名が参加で、懇親会も設けられませんでしたが、開催できたこと大変よかったです。
千葉県からは千葉県知事賞1名、千葉県発明協会長賞2名、発明奨励賞6件が受賞されました。そのうち千葉県発明協会会長賞につきましては、私が賞状の授与をさせていただきました。
文部科学大臣賞や特許庁長官賞、各県県知事賞等があり、錚々たる方々がいらっしゃる中で、さらに受賞者が数百名いらっしゃる中で、賞状を読んで手渡しする必要がある今日は、実は、1年で1番緊張する日なんです。
企業に勤めていた時は応募者の立場でしたが、自分が授与側になるということは、昔の自分からは想像できなかったな、と考え、時間の経過というのをしみじみ感じた一日でした。
来年は静岡県で開催されるとのことで、代表の静岡県発明協会の会長さんがご挨拶されました。。。実は、静岡県の発明協会の会長さんは、弁理士の会派の先輩で、もちろん息子さんとも一緒の会派で、息子さんとは委員会や旅行会等様々なイベントで最近お会いする機会がたくさんあり、世の中は狭いな、と感じる出来事でした。


クロスSWOT分析
前回SWOT分析についてお話ししましたが、SWOT分析を行った後、その後どのように戦略を策定していくのかが重要です。
そのため、「クロスSWTO分析」というものを行います。この分析はSWOT分析を行った後に行います。
先日は、下記のようなフレームを埋めることにしました。

上記の表は3×3ですが、具体的には下記の表のように移動させします。S,W,O,Tの各セルには上記枠内に記載した項目をそのまま転記すると経験的に楽です。

①SO(強み×機会)
強みと機会が重複するところは、「すっごいチャンス」ということですね。とがった企業を目指すならここを重点的に行くべきでしょう。ドラクエでいうところの「ガンガンいこうぜ」というところでしょうか。
ここで、どんな対応を取ろうか、ということが戦略策定の方向付けとなります。ここを一生懸命考えます。
②ST(強み×脅威)
強みと脅威が重複するところは、「油断するなよ」「脅威に備えよ」ということですね。具体的な脅威がある場合に、自分の強みでどのようにカバーしていくか、ということですね。
③WO(弱み×機会)
ここは、弱いけれどチャンスだよ、ということです。ここはなかなか難しいですね。思い切って開拓してみるか、放置するか。選択を迫られますね。
例えばSOの伸びしろが大きければこちらの優先順位は下がりますし、WOの改善による伸びしろのほうが大きければこちらを優先すべきかもしれません。
④WT(弱み×脅威)
ここは、正直泣いてしまいそうなところですね。まさに「泣きっ面にハチ状態」です。対策ができればいいのですが、ここはあきらめて考えないようにするか(このようなことをいうのは建前上は禁句でしょうが) 、最小限の被害にとどめられるようにするのが吉ですかね。ドラクエでいうところの「いのちだいじに」ですかね。
次回は、このSWOT分析の実際の例について、実際の例の説明ができれば、と思います。
セミナー練習
今日、成田商工会議所で12月1日に開催される知財セミナー(会場とZOOMのハイブリッド)の環境確認テストに行ってきました。
今回はZOOMミーティングかと思いましたが、ウェビナーも試したところ、非常に使い勝手がよく、ウェビナー形式とすることにしました。
ZOOMミーティングの場合、画面共有するとそのスピーカーの顔が見えなくなってしまうのですが、ZOOMのウェビナーだと、スピーカーが発表資料について画面を共有しても、スピーカーの顔が見える状態が維持されていました。
なので、わざわざ別のカメラを準備してピン止めしたりスポットライトを当てたり、ピクチャーインピクチャーをする必要がいらないようです。
当初、自分には難しそうだなと思ったことであっても、実際にやってみると非常に勉強になります。「重い荷物は進んで担げ」という昔の人の言葉は本当なんだなと、しみじみ思いました。
12月1日(火)の14:10~スタートです。
申し込みページは下記のとおりです。よろしくお願いいたします。
チラシ:https://seminar.jpaa-kanto.jp/wp/wp-content/uploads/2022/10/1201%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7.pdf
大学授業11/15
毎週の恒例。大学で授業を行ってきました。
今日は、①事業と融資・補助金の話と、②学生コンペの受賞例の話。
いつも同じことを言っているように思えますが、事業においては、他社と差別化することで事業優位に立つ必要があること、この差別化点が付加価値である。そして、この付加価値を保護するのが知的財産権ですよ、という話。
さらに、この付加価値をアピールポイントとして、金融機関からの融資や公的機関からの補助金・助成金をとっていきましょうという話。
さらに、この付加価値をアピールするためには、事業計画、事業の新しさ、現実性、経営状況等の一般的な採点項目があり、この採点項目をどのように記載していくことが重要か、という話をしました。
また、事業計画においては、自社の強みや弱み、外部環境といった分析が重要であり、SWOT分析、クロスSWOT分析が重要であるというお話をし、実例として老舗の和菓子屋さんの例で説明しました。
その後、実際の補助金(小規模持続化)の申請書について記載を提示してイメージをつかんでもらいました。
また、学生コンペの受賞例については、ベンチャーカップCHIBAの歴代の優勝者のテーマについて紹介し、次回発表してもらうアイデアのイメージをつかんでいただくようにしました。
できれば、今回の授業を受けていただいた方には、来年度のベンチャーカップへの応募と受賞を期待したいところです。
大学授業AP
千葉大学で授業に行ってきました。
今日は園芸学部。1年ぶりに行きましたところ、なんと事務局が新しくきれいになっていましたので写真をパシャリ。

今日の授業は、アントレプレナーシップ。結局はスタートアップの話。
全体のストーリーはいつもの通りですが、
①商売を行うときは他社との「差別化」が必要。
②「差別化」において他社からまねされないようにするためには、知的財産権の取得が重要。これが知的財産権の重要な意味である。
③大企業は、特許部を設けて、権利化・特許調査・他社権利対策・他社と交渉などを行っている。
④大企業の場合、他社に特許を使わせないという知的財産権本来の活用によるクローズ戦略を原則としているが、特許の訴訟合戦や、近年では標準化の流れなどもあり、オープン戦略を取り入れているところもある(クロスライセンスや、トヨタの燃料電池等の特許解放に関するニュース記事を例示しながら)。
④一方で、中小企業は、ヒトモノカネが不足しがちであり、知的財産権本来のクローズ戦略は重要であるものの、これを大企業と同様にすることはできない。
⑤そのため、差別化点をアピールするための中小企業としての知財活用手法が重要である。
⑥具体的には、公的機関や補助金の支援を活用して経営を効率化するツールとして用いることが重要であり、国や千葉県内の支援機関・助成金の種類・その申請におけるポイント等を説明。
という流れになります。いつものセミナーのダイジェスト版という感じですね。
いつも手前味噌ですみませんが、私としては発明協会の理事長であったり、知財総合支援窓口の派遣専門家であったり、県の支援センターの知財戦略マネージャーであったり、弁理士会特に関東会の幹事であったりなど、各種の情報に触れる機会が非常に多い立場ですので、秘密保持義務を順守している範囲で、可能な限りの企業のお手伝いができますよ、ということのアピールです。