PCT出願と新規性喪失の例外

 少し考えたことを一つ。

 原則として、特許出願は、その発明を発表する前に行わなければ、たとえ自分の発明でも拒絶されてしまいます。

 一方で、これは厳しすぎるということで、発表から1年以内であれば、その発表がなかったものとみなしてもらえます。これが「新規性喪失の例外」という規定です。

 しかし、この新規性喪失の例外の規定の適用を受けるためには、①特許出願と「同時」に新規性喪失の例外の規定の適用を受けたい旨の表示を行うとともに、②特許出願の日から30日以内に、その発表を行った内容すべてを記載した証明書を提出しなければなりません。

 そして、これを出願時にミスすると、新規性喪失の例外の規定の適用を受けることができません。例えば、特許出願前に3件の発表を行っているにもかかわらず、そのうちの2件だけ証明書を提出した場合は、残っている1件で拒絶されてしまうことになります。厳しいですね。

 ところが、PCT出願(国際特許出願)の場合、この新規性喪失の例外の規定の適用を受けるためには、国際出願時点において新規性喪失の例外の規定の適用を受けたい旨の表示は「任意」であり、その発表した文献の提出についても、その後(国内移行時)でよいのです。しかも、PCT出願の場合、先行技術文献に関する調査(国際調査報告)も行ってくれるので、漏れている文献を国際調査機関(特許庁)が見つけてくれる可能性さえあります!!

 すなわち、言いたいこととしては、国内出願の場合は、きわめて短時間に新規性喪失の例外を行わなければならず、リスクが高いのですが、少し費用はかかるものの、PCT出願を行っておけば、国内移行の時に手続きを行えばよく、しかも国際調査報告で漏れがないことを念のため調査してくれるということもあり、新規性喪失の例外におけるリスクを低減することができる。というものです。

 ただ、時間が経過して忘れてしまう、というリスクはありますが。。。

野球大会(8/5)

 今日は、パテント杯の第2試合。ピーカンの天気の中対戦しました。

 私は1番バッターで先発したのですが、1回の表、2球目でデッドボールをうけ、途中交代。早すぎる夏の終わりでした。。。。

 また、風が強く、すごい砂ぼこりでした。

サンケイスポーツセンター(三郷)

今日の移動(8/4)

 午前中、機関の審査会に外部委員として参加。ハイブリッド開催のため東京のオフィスからWeb参加。長岡からの新幹線で東京に戻ることができましたが、千葉の自宅には帰れませんでした。。。

 午後、県内の行政機関へ訪問。今後展開される関連事業についてご説明いただきました。お呼びいただき非常に光栄なことです。

 午後、日本弁理士会関東会の千葉委員会に参加。こちらもWeb開催のため、千葉の事務所にて参加。

 夕刻、所属する会派の家族系イベントに参加。東京ディズニーランドホテルでパーティー。ミッキーとミニーが参加してくれましたが、著作権の関係?で写真は省略。

ディズニーランドホテル(会場)
「シンデレラドリームII」

今日は久しぶりに家に帰ろうと思ったのですが、明日の野球大会の準備のため、東京オフィスに今日も泊まり込みです。。。

今日の移動(8/3)

 朝の新幹線で長岡に向かう。以前、特許庁の知財デザイナー事業でお世話になった 長岡の大学の方と打ち合わせ。

新幹線「とき」

 午後は駅前の会議室を借りて、滞貨の一層を図る。環境が違うからなのか、なかなか進まず 悶々とする。久しぶりの明細書作成等の時間確保ができたのにもったいない。。。。

 夜は、長岡の花火大会に参加。弁理士会の吉井副機長のご尽力により席を確保いただいたので、日本弁理士会の役員の先生方と一緒に花火を観覧。

 花火大会を現場で参加したのは本当に久しぶりでしたが、長岡の花火のスケールに圧倒され、感動しました!!

長岡花火(帰り際、振り向き際にパシャリ)

 ただ、明日はウェブですが審査会があるため、本日中に東京に戻らなければならない事情があり、終了15分前には会場を後にしなければなりませんでしたが、本当に楽しかったです。また来年来たいと思いました。

 22時16分の臨時新幹線で東京に23:50頃到着。その後東京事務所に向かい、就寝。。これで3日連続家に帰れていません。。。

今日の移動(8/2)

 今日は朝から執行役員会。弁理士会館。

 15時に弁理士会を出て、船橋市の顧客のところまで向かう。内容は共同開発における契約に対するアドバイス事項。お盆明けにあると思われる相手側との交渉に関する事前のアドバイス。

 契約交渉は、将棋に似ている感覚を持ちます。

 相手の契約上の主張に対して、まずこちらがどのような主張を行うか、その主張に対して相手側がどのような反論をしてくるか等を検討し、どのあたりが落としどころか等を見定め、契約の文言案を練ることになります。ただ、相手が譲る気がない場合も少なくなく、そのような場合は本当に腹が立ちますが、感情的にならず、最も現実的な解を求めていくことになります。

 無効審判のように、敵対している者同士の場合であれば、相手の主張を聞き入れることなく徹底的に主張しあうのですが、共同開発等の場合は、こちらの主張を織り交ぜつつも相手との信頼関係を築くことが本当に重要です。

 繰り返しになるのですが、互いに信頼を築くためには、自己の利のみを追求してはいけないのです。いけないのです。。。。

今日の業務(8/1)

 午前中は、市原市産業支援センターで相談。私が相談対応者ではなく、こちら側が相談する側。世の中いろいろなことがあるので。

 午後、千葉市産業振興財団で発明相談。クラウドファンディングを行う案件について。その内容及びスケジュールについてのアドバイス。

 相談後、アクアラインを経由して川崎市の顧客と新規特許出願についての打ち合わせ。

 帰り際に、海ほたるに寄って写真をパシャリ。周りはとにかく海。海ほたるは昨日に続いて3日連続の使用。

うみほたるからの景色

今日の業務(7/31)

 今日は朝から夕方まで高知県の高等技術学校にて著作権の講義。

 9:30~16:30まで休憩時間を除いて6時間の講義。

 スライドは約240枚。回数を重ねるごとに質問や追加の説明資料も増えるのですが、6時間程度に抑えるため、優先順位の低いスライドは削除して、結局はこれくらいの枚数に。

 私の話に6時間も付き合っていただける先生方に感謝です。

 著作権の講義は、いろいろなところからお声がけいただいており、非常に楽しく訪問させていただいております。本当に感謝です!!!!

 実は、高知県には9月の上旬に別の場所ですがお伺いして2日間で12時間の講義を予定しています。今度は特許や商標についても集中的にお話しさせていただく予定です。好きなことをお話しさせていただいて、聞いてもらえてお金をもらえるなんて、なんて素敵なことでしょう。

 16:30頃に講義が終わり、その足で高知龍馬空港へ向かい、羽田までANAで戻って、家に帰りました。

高知龍馬空港(前日撮り)

今日の移動(7/30)

 今日は、高知への移動の日。

 うっかりしており、気づいた時には高知の往復が取れなかったため、高松から高知に向かえばよいのかと簡単に考えており、行きは羽田から高松、帰りは高知から羽田を選択。高松からは車で移動すればよいと軽く考えておりました。

飛行機(高松空港)

 午前中の便で高松に到着し、まずは名物のうどん。

うどん屋さん

 うどんを食べて、高松から車で高知まで。。。

 その後、有名な大歩危(おおぼけ)、小歩危(こぼけ)を経由し、2時間半かけて高知へ。そのころにはすでにヘロヘロ。

 

ドライブイン(大歩危)
フナ下り(大歩危)

 ホテルで少し仮眠し、カツオのたたきを食べて明日の講義に備えて早く眠るのでした。。。

路面電車

今日の業務(7/28)

 昨日から東京オフィスに泊まり、朝8時から甘利明衆議院議員の朝食会に参加。ザ・キャピトルホテル東急「鳳凰」の間。

 朝食会では、リクルートワークス研究所の古屋星斗主任研究員の人手不足とその解決に関する講演を聞き、勉強させていただきました。ただ、昨日の食あたりでせっかくの朝食が食べられず。。。

 朝食セミナーの後、そのまま千葉に向かう。午前の終わりに、千葉市内のお客様と商標登録出願についてのお話。指定商品の選択の話と、企業へのライセンスにおける契約の時のコツについてディスカッション。

 その後、事務所に来客。うちの事務所にお客様に来ていただくなんて本当に何か月ぶりかと懐かしむ。いつもは「私が行きます!!」と言っているので、来ていただけるのはありがたいのですが、大変申し訳なく。。。。ありがとうございました。

 夕刻の入り、千葉市内の顧問先の企業に訪問。当初の予定より遅れてしまったが、顧問先にも来客があり、しかもかなり有名どころの偉い方らしい。。。なので、数分程度お邪魔してコーヒーをいただき、改めて出直す旨をお伝えして退散。

 夜の入り、船橋市のお得意様への訪問。新規開発品に関する相談。

 今日はなかなか移動が多い日でした。

市村清新技術財団

 昨日、千葉県産業技術研究所に行ったところ市村財団の助成金の募集があったのでパシャリ。

ポスター

 春と秋の2回開催される助成制度で、ポスターに会った通り最大2400万円で5分の4の助成。

 近年は5~10件程度の採択があったようで、採択内容としてはアカデミックな内容の改善が主という印象。私のイメージは、大学の技術を製品化するための技術開発助成。

 市村清新技術財団は、別の助成金でしたが、私が大学の知財部にいたときに、千葉大の先生やその関係者がお世話になっていたと記憶しております。その先生も退職され現在ご自身で起業されているので、お勧めしてみようと思います。