SWOT分析①

 今日は知的財産とは少し離れるのですが、SWOT分析の話。

 SWOT分析とは、企業の内部環境、外部環境を分析するフレームワーク(枠組み)のことです。

 より具体的には下記のS(Strengths:強味),W(Weaknesses:弱み),O(Opportunities:機会),T(Threats:脅威)の四つを検討することで、経営戦略を策定しましょう、ということです。

 SWOT分析が重要な点は、四つの観点がわかりやすく、埋めやすくて使いやすいだけでなく、非常に有名なフレームワークであるため、他者に自分の事業を説明する際にも有用だということです。

 助成金や補助金ビジネスコンペでの申請においては、自分の事業がいかに他社の事業より優れているのかを表現し、今後の事業展開の有望性を主張することが重要です。

 その主張を客観的に見せる根拠づけるものとして、このSWOT分析を用いることが重要になってきます。

 

 ただ、気を付けなければならないのは、あくまで企業戦略策定という「目的」を達成するための「手段」ということです。

 手段が目的化してしまうと本末転倒になりますので、その点が注意です。

 作って満足してしまうと、これで終わってしまいます。そのあと、どういった戦略を立てていくことが重要か、ということが大切です。

 そのため、SWTO分析をもう一歩進めるクロス分析(クロスSWTO分析)があります。この点についてはまた別の日に説明します。