最近円安ですが、日経平均株価が上がっていますね。
日本は輸出で稼いでる国であるため、「円安になると同じドルでも価値が高くなる」→「業績が良くなる」→「株価が上がる」という論理なのかな、と考えられます。
で、ネットでもこの連動性は何となく言われていることなのですが、本当かなと思案。
インターネットで落ちているデータで検証してみました。
ここ1年の日経平均株価と、円(対ドル)を、週単位の終値で入手し、エクセルで評価。
この結果がこちら。左の軸が日経平均株価で右側が円(対ドル)。
あまりよくわかりませんが、少なくとも左側はなんとなく逆のよう。
そこで、少しスケールをいじってみました。この結果がこちら。
これを見てみると、昨年の夏以降は負の相関を感じ、昨年11月中旬あたりからは正の相関を感じ、特に年末の下限からは円安になるに従い株価の上昇があるようです。このグラフから、「あくまで私が!」読み取ることができるのは下記の通り。
①昨年夏ころ、急激な円安になったときは、円安になると(原材料費の高騰等で?)企業活動への影響が大きいと市場が判断して値が下がっていった。
②昨年11月位のある時点から、「やっぱ円高になると企業にはよくないんじゃね?」「やっぱり円安って企業にいい影響与えてるんじゃね?」と考え、円安になるに従い、これに連動して企業高評価を期待して値が上がってきた。
私が考えることは、急激な円安(といってもその傾き評価は感覚的なもの?)は混乱(負の相関)をもたらすが、その後は改めて円安のメリットを理解して正の相関をもたらしたのかもしれない、ということ。
正であれ、負であれ、いずれにしろ、相関関係はありそうであるということはわかりました。
ただ、気を付けなければならないことは、①と②でもわかるように、スケールを変えただけで、感じ方が違うということ。数字のマジックに注意。