昨年の特許査定の率を確認。
2023年1月1日から2023年12月31日まで発送書類として受け取った件数を集計。
特許査定23年、拒絶査定2件。 もう少し査定件数はあってもよいと思いましたが全体の数は意外に少ない。
拒絶査定のうち1件は特許が成立した案件の分割出願で、念のための分割出願で審査請求したものの前の権利範囲で十分ということになり対応しなかった案件。もう1件は頑張ったけれども拒絶されてしまった1件。審判に上げれば成立させる自信を感じていましたが、費用的な面で拒絶査定不服審判請求をあきらめた案件。単純計算では92%、「反論が通る率」でいうと96%。
最近、特許査定率をホームページで主張する弁理士さんも増えてきたようですが、ちょっと工夫してしまえば特許査定率を上げることは比較的簡単です。例えば、拒絶査定になりそうだったり、拒絶対応しないこととした場合は取り下げてしまえば拒絶査定を受けることはないですし、お客様の意思はともかく請求項をとにかく限定して使えない権利くらいにしてしまえば査定率を上げることができます。
ただ、私の場合は、拒絶の案件で示すように、特に対応しなくても放置で拒絶査定を受け付けていますし、お客様が限定したら意味がないということであればその請求項で頑張る方針です。正直、査定率を向上させるための取り下げ等を行ったことはなく、こだわっていなかったのですが、上記のように表示する人が増えてきたので、私も出しておいたほうが良いかなと。。。
自分の査定率が比較的高めということをアピールしたいところなのですが、過去にお客様に対し「あくまで参考ですよ」としてお伝えしたつもりだったのですが、拒絶理由時に「査定率を上げるために私の案件を利用しているのだろう!」と誤解されえらい怒られたことがありましたので、強く聞かれるまでは伝えないようにしているのですが、自分の記録としても把握しておきたいと思い思い切って投稿。お客様優先で、あまりこだわっていないというアピールもしたいところ、どう伝えてよいのか難しい。。。
一方で、どんな権利範囲が取れているのかということも重要です。上記程度の件数でも、無効審判が起こされているものもあり、ライセンスできているものもあり、融資や助成金獲得の根拠にできたものも多く、そう使えない権利ばかりということではないと思います、というところでもアピール。
今年はまだ取りまとめていませんが、現在まで特許の拒絶査定は受けていないはず。