後期の毎週火曜日は授業の日です。
今週は特許調査についての講義を行いました。
特許調査は①出願系調査、②開発系調査、③侵害系調査があることについて説明し、そのそれぞれの特徴や意義について説明した後、実際に特許庁の無料特許検索のためのデータベースJ-Platpatの実演をしたあと、課題を出して終わりました。
①出願系は、出願しようとしている発明がすでに誰かによって出願されていないか、を調査するものであり、調査ポイントはピンポイントで費用はあまり高くない調査であること
②開発系は、これから技術開発を行おうとする分野のマーケティングや市場の調査を行うためのもので、分野全体を包括的に行う調査であり、特許マップ等にまとめることでこれからの開発動向をチェックするために行うもの。ただし、特許マップは全体論になるため、特許マップを作って満足してしまうことが少なくないため、あくまで開発方針をチェックするための手段であるということを忘れないことが重要であること。
③侵害系調査は、これから販売相とする製品が、他社の特許を侵害していないかという調査を行うためのものであり、抽出した特許の出願経過や現状の権利状態、詳細な権利範囲などをチェックすることが重要であり、調査の中でもかなりの重要度を占める調査であること。
について説明しました。
今週は実際に調査を行うことを課題として出し、来週その結果を報告いただくようにしました。