今日大学で授業を行いました。14回シリーズのうちの第5回目。
今回は特許調査のお話。
特許調査はおおむね下記3種類あるということを事例を用いてご説明。
①出願系調査
特許出願等の出願を行う前に行う調査。
同じものだと権利化できないので費用の無駄を省く調査のこと。
ピンポイントで同じ公知例がないかを調べる調査。
②開発系調査
これから新製品の開発などを行うときに行う調査。
広い範囲にわたり、出願人、出願年、製品要素毎等において行う。
マーケティングとして行う調査。
広く浅く調べる調査。ただし気になるものはリストにして監視する。
パテントマップの具体的なイメージの例について様々な例を用いて説明。
③侵害系調査
開発の結果製品化する段階において、他社特許の侵害がないか調べる調査
漏れがないよう、また権利の成立状況等まで調べる必要がある
また、J-Platpatを用いた実際の調査について、ネットワークに接続して実演。
反省点としては、侵害系調査の場合に請求の範囲に着目して判断するというところで、特許請求の範囲の機能について説明が不足していたのではないかという点、アイデア発表の後に今回の授業を行ってもよかったのではないかという点(つまり第6回と第5回を入れ替えてもよいのではないか)、実演はかなりマニアックな内容になるため、その事前準備が今回は足りていなかったかも。
来年への反省です。