著作権セミナー11/30

 本日は東京で著作権の研修を開催させていただきました。研修に読んでいただいた職能大の方々、ご参加いただいた方々に深くお礼申し上げます。

 内容としては、いつもの通りですが、6時間にわたる著作権の講義でした。

 講義の内容としては、おおむね、①著作物とは何か、②著作権の内容(効力や権利期間)、③著作物を使用することができる場合(引用、著35条等)、④事前質問及びその回答、について、ニュースや実例をもとに説明しました。

 その資料は、今までもらった事前質問を合わせるとパワーポイントで300スライド以上となる超大作です。

 このようなセミナーの企画をいただいたときは、6時間も話せるのかな?と思いましたが、実際かなり端折って早口でも2時間以上はかかり、ゆっくり話すとこれくらいはやはり必要になってしまいます。

 事前質問は非常に実務的な内容であり、はっきり白くつけられるものではないことも多いのですが、頭の整理も含め、自分の勉強になります。やはり実践は大切ですね。

 常に実務家でありたい、そう思わせてくれる非常に貴重な体験です。

マラソン大会

 今日は、お台場で開催されたマラソン大会「第11回国債大使館フレンドリーラン」に参加しました。

 この大会には、私が所属する連合的会派の5会派(5チーム)が参加し、1週2kmを10周、合計20kmのタイムを競いました。

 私としては会派の企画側に回りましたので、エントリーはしましたが走るつもりはなかったところ、当日になってコロナ感染症の濃厚接触者が急遽数名出たため欠席となり、結局私も走ることになりました。走っている感を出すためにランニングウェアで参加したことが良かったのか、悪かったのか。。。。

 私は10周のうち2周を走りましたが、いずれも途中で歩いてしまい、また、毎周10人以上に抜かれるという情けない始末。普段の運動不足がモロに出てしまいました。ただ、残りの8周を残りのランナーが頑張ってくれたため、大会参加者全体のうちの7位という大健闘で、さらに参加した会派5チームの中ではトップという成績で、さらに申し訳なさ全開となってしまいました。。。。

 来年はもう少し走れるように頑張ります。。。

  

リレーラン スタート

 

第21回 ベンチャーカップCHIBA

 11月25日に、千葉市産業振興財団のベンチャーカップCHIBAの最終審査が「三井ガーデンホテル千葉」にて行われました。

 最終審査に残った6件のうち、私が支援させていただいた企業様が2社、相談いただいた方1名がノミネートされており、そのすべての方が最終的に受賞されていましたので、こんなうれしいことはありません。

 そのうちの1社の方は、出願だけでなくプレゼンテーションの練習について打診を受け、審査会の直前まで資料について打ち合わせをさせていただきましたので、受賞大変うれしかったです。

 ただ、受賞は事業成功の一ルートに過ぎず、これからより活発に事業を進めていただけることを確信しており、私も精いっぱいの支援をさせていただくつもりでおります。

 私としては、発明相談→出願→公的機関の支援策提案&採択→ビジネスコンペ→受賞→販売促進→・・・というような支援メニューの活用提案が当事務所の強みであるようです。

 という当事務所の宣伝でした!

 

権利化可能性の最大化

 ブログの一覧を確認していたところ、最近、実務に関する記事が少なくなっているのが気になりましたので、今日は実務的な話題を一つ。

 特許出願をより確実に成立させるための方策についてです。

 権利化の可能性を高めたい発明についてはどうすればよいかというと、下記の方法をとることが重要です(出願する以上、権利化の可能性を高めたくないということはなかなかないと思うのですが。。。)。

 ①特許出願する→②すぐ早期審査をかける→③拒絶理由通知を受け取る→④必要な対策をとる。

 まず、①特許出願をするのは大前提ですね。

 一方で、特許出願をすると、1年6月で審査の状況を問わずその内容が公開となります。逆に言うと、1年6月経過しない限り、その内容は公開されない、ということになります。

 一度公開されてしまうと、その出願内容は公知となってしまう(自分の出願が自分の類似の発明についての権利化を邪魔してしまうことになる)ため、権利化のハードルが上がり、少しの改良程度では権利化が難しくなってしまうことを意味します。しかし逆に、公開されない限り、自身の出願が権利化の邪魔することがない、ということになります。

 つまり、出願後すぐに早期審査をかけ、その発明の内容が公開される前に審査の結果を受け取ることができれば、拒絶理由対応がしやすくなる、ということです。

 より具体的には、拒絶理由通知を受けたその特許出願に対して、(A)その明細書内で反論が可能であればそのまま意見書及び手続補正書を提出し、(B)明細書内での反論が難しければ、この特許出願を基礎として反論可能なポイントを追加して優先権主張を伴った出願を行い、改めて早期審査を行い、権利化を目指す、ということになります。特に(B)は、1年以内(公開前)であるときに限ってできる重要な方策です!

 こうすれば、費用が掛かってしまいますが、成立の可能性をかなり高めることができます。

 ただ、気を付けなければならないのは、優先権主張の基礎となった特許出願の審査は「止まってしまう」ということです(基本的に基礎となった特許出願は優先権主張した特許出願があるため不要なことが多いのですが。。)。

 昔、上記の方針で拒絶理由を受け取り、上記(A)の意見書と補正書の提出と、(B)の優先権主張による別の出願と早期審査、を同時に進めたことがありました。

 しかし、日がたっても(A)についての審査官からの回答が来ず、しびれを切らして審査官に電話したところ、特許庁のシステム上の問題により、優先権主張の基礎となった特許出願については審査が止まってしまう、ということが判明しました。

 上記の方策をとったときは、基礎の出願で権利化を図り、さらに優先権主張もすることでこちらも確実に権利化を図る、という非常に欲張った方策をとったのですが、まさか止まっているとは思わずびっくりしました。

 放置すると基礎出願は1年3月で取り下げ擬制となるので、それまでに査定をもらっておけば取り下げとならないと思っていたため、正直焦りました。

 このような場合、審査官にコンタクトをとり、審査を止めないようにお願いしておくことが重要ですね。

 この点について、いろいろな弁理士さんに聞いたのですが、私の周りでは誰も知らなかったため、情報提供です。

  

授業11/22

 後期の火曜日は千葉大学でベンチャービジネス(スタートアップ)の授業。

 今回は、先週宿題として出した内容、学生に自身の権利化アイデアについて発表してもらいました。

 発表内容はここでは書けませんでしたが、ご自身でいろいろと考えていただいた発表について質疑応答を行いました。

 いずれの方も、普段考えていることを積極的に発表いただきうれしかったです。すでに他のコンペで受賞されている方もいたようでした。

 来年の秋になってしまいますが、いずれもパテントコンテストに応募でき、受賞できるような内容にブラッシュアップできるとよいな、と思っています。

 今日は、突発事件対応(市川)→会派相談役会(新橋)→セミナー一部視聴(ウェブ)→授業(千葉)→ウェブ会議(自宅) と結構移動距離も時間も大変でした。。。。。

著作権セミナー11/21

 ポリテクセンター千葉(千葉県職業能力開発促進センター)で著作権の講義をしてきました。

 今年は去年に引き続き2回目。昨年は著作権の話を1回で話を纏めようとしたので、かなりのハイペースになってしまったため、今年は2回に分けていただけました。昨年に引き続き今年もご依頼いただけ、しかも回数を増やしていただけたことに大変感謝しています。

 今日はその1回目。

 内容としては、著作権制度の概要で、下記についてお話ししました。

 ①どのようなものが「著作物」に該当するのか

 上記の項目を見ると、ありきたりの内容ではありますが、著作物に「なるもの」と「ならないもの」の境界線を、ニュースや判例を交えて説明しつつ、結局のところ、実際の対応は、法律ではなく気持ちのほうが大きい、というお話をしました。

 例えば、地図・風景写真・踊り等も著作物になりますので、これらに関する紛争事案のニュース等を例として引用し、その解説を行う等しました。

 ②著作権の効力、期間、支分権 

 著作権には複数の具体的な権利が定められていることを説明しました。この点が、著作権を理解するうえで一番難しいところなのですが、2日目で説明する場合は必須の概念ですので、説明させていただきました。

 次回は、①学校教育における著作権の取り扱い(著35条)、②引用(著32条)、③非営利利用(著38条)やその他自由に使える場合(いわゆるフリー素材サイトとその利用上の注意点)など、著作物を自由に使える場合等を中心に説明する予定です。

 今年2回いただけたのですが、結局情報量が増え、今回も、かなり走った説明になってしまっているのが少し申し訳ないです。。。

 

 今日は、会派祝賀会下見・調整(一橋) → 公益団体の補助金審査会(千葉市) → セミナー(千葉市) と、結構移動距離が多かったです。実はいつもそうなのですが。

関東地方発明表彰

 今年も関東地方発明表彰が開催されました。今年は山梨県甲府市の「ベルクラシック甲府」でした。年に一度の大イベントです。なお、このイベントの関東圏には、1都6県だけでなく、新潟県、静岡県、長野県が入っています。

 ただ、コロナの影響もあり、各受賞1件につき受賞者1名が参加で、懇親会も設けられませんでしたが、開催できたこと大変よかったです。

 千葉県からは千葉県知事賞1名、千葉県発明協会長賞2名、発明奨励賞6件が受賞されました。そのうち千葉県発明協会会長賞につきましては、私が賞状の授与をさせていただきました。

 文部科学大臣賞や特許庁長官賞、各県県知事賞等があり、錚々たる方々がいらっしゃる中で、さらに受賞者が数百名いらっしゃる中で、賞状を読んで手渡しする必要がある今日は、実は、1年で1番緊張する日なんです。

 企業に勤めていた時は応募者の立場でしたが、自分が授与側になるということは、昔の自分からは想像できなかったな、と考え、時間の経過というのをしみじみ感じた一日でした。

 来年は静岡県で開催されるとのことで、代表の静岡県発明協会の会長さんがご挨拶されました。。。実は、静岡県の発明協会の会長さんは、弁理士の会派の先輩で、もちろん息子さんとも一緒の会派で、息子さんとは委員会や旅行会等様々なイベントで最近お会いする機会がたくさんあり、世の中は狭いな、と感じる出来事でした。

 

ベルクラシック甲府
武田信玄公の像

クロスSWOT分析

 前回SWOT分析についてお話ししましたが、SWOT分析を行った後、その後どのように戦略を策定していくのかが重要です。

 そのため、「クロスSWTO分析」というものを行います。この分析はSWOT分析を行った後に行います。

 先日は、下記のようなフレームを埋めることにしました。

SWOT分析

 上記の表は3×3ですが、具体的には下記の表のように移動させします。S,W,O,Tの各セルには上記枠内に記載した項目をそのまま転記すると経験的に楽です。

クロスSWOT分析

 ①SO(強み×機会)

 強みと機会が重複するところは、「すっごいチャンス」ということですね。とがった企業を目指すならここを重点的に行くべきでしょう。ドラクエでいうところの「ガンガンいこうぜ」というところでしょうか。

  ここで、どんな対応を取ろうか、ということが戦略策定の方向付けとなります。ここを一生懸命考えます。

 

 ②ST(強み×脅威)

 強みと脅威が重複するところは、「油断するなよ」「脅威に備えよ」ということですね。具体的な脅威がある場合に、自分の強みでどのようにカバーしていくか、ということですね。

 

 ③WO(弱み×機会)

 ここは、弱いけれどチャンスだよ、ということです。ここはなかなか難しいですね。思い切って開拓してみるか、放置するか。選択を迫られますね。

 例えばSOの伸びしろが大きければこちらの優先順位は下がりますし、WOの改善による伸びしろのほうが大きければこちらを優先すべきかもしれません。

 

 ④WT(弱み×脅威)

 ここは、正直泣いてしまいそうなところですね。まさに「泣きっ面にハチ状態」です。対策ができればいいのですが、ここはあきらめて考えないようにするか(このようなことをいうのは建前上は禁句でしょうが) 、最小限の被害にとどめられるようにするのが吉ですかね。ドラクエでいうところの「いのちだいじに」ですかね。

 

 次回は、このSWOT分析の実際の例について、実際の例の説明ができれば、と思います。

セミナー練習

 今日、成田商工会議所で12月1日に開催される知財セミナー(会場とZOOMのハイブリッド)の環境確認テストに行ってきました。

 今回はZOOMミーティングかと思いましたが、ウェビナーも試したところ、非常に使い勝手がよく、ウェビナー形式とすることにしました。

 ZOOMミーティングの場合、画面共有するとそのスピーカーの顔が見えなくなってしまうのですが、ZOOMのウェビナーだと、スピーカーが発表資料について画面を共有しても、スピーカーの顔が見える状態が維持されていました。

 なので、わざわざ別のカメラを準備してピン止めしたりスポットライトを当てたり、ピクチャーインピクチャーをする必要がいらないようです。

 当初、自分には難しそうだなと思ったことであっても、実際にやってみると非常に勉強になります。「重い荷物は進んで担げ」という昔の人の言葉は本当なんだなと、しみじみ思いました。

 12月1日(火)の14:10~スタートです。

 申し込みページは下記のとおりです。よろしくお願いいたします。

 チラシ:https://seminar.jpaa-kanto.jp/wp/wp-content/uploads/2022/10/1201%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7.pdf

 

大学授業11/15

 毎週の恒例。大学で授業を行ってきました。

 今日は、①事業と融資・補助金の話と、②学生コンペの受賞例の話。

 いつも同じことを言っているように思えますが、事業においては、他社と差別化することで事業優位に立つ必要があること、この差別化点が付加価値である。そして、この付加価値を保護するのが知的財産権ですよ、という話。

 さらに、この付加価値をアピールポイントとして、金融機関からの融資や公的機関からの補助金・助成金をとっていきましょうという話。

 さらに、この付加価値をアピールするためには、事業計画、事業の新しさ、現実性、経営状況等の一般的な採点項目があり、この採点項目をどのように記載していくことが重要か、という話をしました。

 また、事業計画においては、自社の強みや弱み、外部環境といった分析が重要であり、SWOT分析、クロスSWOT分析が重要であるというお話をし、実例として老舗の和菓子屋さんの例で説明しました。

 その後、実際の補助金(小規模持続化)の申請書について記載を提示してイメージをつかんでもらいました。

 また、学生コンペの受賞例については、ベンチャーカップCHIBAの歴代の優勝者のテーマについて紹介し、次回発表してもらうアイデアのイメージをつかんでいただくようにしました。

 できれば、今回の授業を受けていただいた方には、来年度のベンチャーカップへの応募と受賞を期待したいところです。