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審査員と発表者 in審査会

審査員と発表者 in審査会

 いろいろなところで審査委員を担当させていただくことがあります。大変光栄なことでございます。

 今日は、ここでカッコ付けて理想論のお話。

 さて、審査会における審査委員の役割とは何でしょうか?

 審査員にとっては「点数をつけて申請内容を評価する」というのが本来の仕事であり、これ以上でもこれ以下でもありません。究極的には。

 でもですね。発表のある審査会では。。
 私は、審査委員に求められる重要な役割は「発表者にベストプレイをさせること」「その上で公平に審査すること」だと思っています。

 もう少し具体的に言うと、「発表者の言いたいことを十分に理解」して、「発表者が言い足りてなさそうな部分を察知」して、「その部分を引き出す質問」をして、「発表の補完」をさせる、ということです。発表の時間は短すぎるから。

 発表者とこのようなコミュニケーション、言葉のキャッチボールがうまく取れると、気持ちのいい発表になります。一方で、発表者とのコミュニケーションのずれがありすぎると、審査員としても凹んでしまいます。

 また、非常におこがましいところですが、追加として、私の質問の場合「こうしたらもっと良くなるのではないですか?」とか「この事業では、この点に注意してください」というメッセージを含めることが多いです。つまり、気づいてほしいことを質問という形で伝えるのです。

 たまに他の審査委員の方から「質問というよりコンサルだね」と言われることがありますが、実はそれが目的なときもあるのです。気づいていただけると助かります。

 また、できる限りうなずきながら話を聞くようにしています。「聞いていますよ。」「言いたいことは理解していますよ。」というように発表者と暗黙にコミュニケーションをとるつもりで。

 ですので、審査委員は敵だと思わないでください。というお話でした。

 実はこれは、企業で就職面接を担当していた時に総務課の担当者に常々言われていたことなんです。

 企業に就職活動で来てくれる学生さんには、就職面接でベストを尽くしてもらい気持ちよく面接が終わることで、 たとえ採用に至らなくても、その方の人格を否定するものではないこと、うちの会社を嫌いにならないでほしいこと、近い将来自分のお客さんになってもらいたいこと、を常々言われていました(少しいやらしい感じですけどね)。それが今の私の中にも根付いています。

 ※今日のブログは個人の感想です。効果には個人差があります。

 

 

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