こだま国際特許商標事務所

　気を付けるべきことはいくつかありますが、主に(1)事業の遂行期限と、(2)お金の管理です。

(1)事業の遂行期限について
　申請書では、補助金等の事業計画を記載しますので、その内容に沿って事業を完成させる必要があります。期限までに完了させましょう。
　万一、難しい場合は「変更申請」を行うことができる場合がありますので、採択した機関にご相談ください。

(2)お金の管理について
①後払い
　補助金のほとんどは「後払い」です。
　すなわち、一度、自分で全額を支払ってから、確定検査を受けて、その検査に通った部分のお金が戻ってくる、ということになります。
　例えば、1500万円の事業で2/3の補助を受けることができる場合、実質は500万円の自己負担となりますが、まずは1500万円全額を自分で支払い、事業を完了させてから1000万円返してもらう、ということになります。この資金のショートにお気を付けください。

②検査が必要
　また、必ずしも使ったお金すべてが補助の対象になる、というわけではありません。「確定検査」を受けて「この費用には支出できません」といわれてしまうと自腹になってしまいますので、対象となるお金であることをしっかり認識する必要があります。

③事業開始日以後の費用
　よくある失敗に、事業開始日よりも前にお金の支払いをしてしまうような場合があります。補助金によっても異なりますが、一般に、補助金の対象となる費用は「事業開始日以後に発生した費用」です。そのため、採択があったからといってすぐお金の支払いを行わないようご注意ください。

　できれば、専門の経理担当者を充てることが好ましいです。
　お金の管理は大変ですが、一度経験してしまえば、次回以降は結構楽になります。要はチャレンジです。

　弊所は、この点についても適宜アドバイスを行っていますので、ご相談ください！